本日、久しぶりに京都府立図書館へ。
目的は、図書展示「ゴッホに親しむ」@京都府立図書館 を拝見することでした。
京都府立図書館といえば、
この環境にあるせいかなのかはわかりませんが、
京都府立図書館は「展示」にものすごい力を入れています。
特に、近隣の美術館が開催する展覧会に合わせて、アート系図書に関する展示を頻繁に行なっています。
こんなに思いがつまっている図書展示は京都府内では珍しいのに、
美術関係者やアートファンにはほとんど知られていない。
なぜなのでしょう。
あまりにも悔しいし、悲しいので、
ブログに書こうと思います。
まだ整理できていないので、簡易版で失礼します。
☆京都府立図書館でなぜアート系図書展示?
上記のように、京都府立図書館は、美術館や動物園に囲まれた立地にあります。
そのためか、定期的にアート系図書展示を行なっています。
その展示内容は、近隣の美術館が開催している展覧会に関係するものがほとんどです。
☆京都府立図書館のアート系図書展示の特徴〜展示に関わる図書館員がアートファン?というくらい愛情がこもっていること〜
これが一番の特徴だと思う。
現在、多くの図書館では図書展示を行なっていますが、
京都府立図書館ぐらい図書館員の思いがつまった図書展示は、なかなかありません。
しかも、アート系でこれだけ愛情がこもっているのは、美術館にある図書室並だと思います。
これだけ定期的にアート系図書展示を開催してくださり、発信してくださる図書館員さんがいらっしゃることが大変嬉しいです。
いつかお会いしてみたいです。
☆京都府立図書館のアート系図書展示の特徴〜図書館と美術館の両方をうまく利用してほしいという願いが入っていること〜
京都府立図書館は、美術館に囲まれているという立地を上手く活かすとともに、公共図書館としての役割を担っていると思います。
自分の施設だけのことだけではなく、近隣の施設とうまく連携することを、アート系図書展示からだけではなく、京都府立図書館内のいたるところから感じることができます。このような姿勢は大変重要なことだと感じます。
アート系図書展示のコーナーの近くには、芸術の分野の書棚があるのですが、京都市美術館と京都国立近代美術館で開催した展覧会の図録専用の書棚があります。さりげないスペースではありますが、そこには図書館と美術館をうまく活用してほしいという思いが込められている気がします。
☆京都府立図書館のアート系図書展示の特徴〜美術館図書室が作成するものと異なる視点のブックリスト
京都府立図書館でアート系図書展示を開催する際には、ブックリストが作成されています。「展覧会図録」「入門編」「紀行」「研究等」などのカテゴリー別になっており、見やすいレイアウトでカラー印刷なところがすばらしい!!!!!!!!
美術館図書室(美術館内に図書室を設けている)が作成するブックリストに匹敵するくらいです♪美術館図書室にはこのくらいのわかりやすさを追求してほしい。
美術関係者にブックリストの話をすると、「素晴らしい!」「こういう視点もあったのか!」「今度京都に行くときに寄ってみる!」という反応があります。
図書館だけではなく、美術関係者やアートファンにもっと知られるべきだと思います。
☆京都府立図書館のアート系図書展示の特徴〜見せ方の工夫
京都府立図書館の場合、ただ並べてあるだけではなく、展示ごとに見せ方の工夫があります。
現在開催中の図書展示「ゴッホに親しむ」では、背の色やデザインで見せたり、みてもらいたい/みせたいカテゴリーが一目で分かり、視点の誘導をするように配置されています。また、展示の量がほどよいので、展示の棚にゆとりがあり、ゆとりをもって見ることができます。