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lib-mus's blog

図書館と博物館をつなぐ存在になりたい。

母校の大学図書館のスタッフ~大学時代に感じたこと~

図書館
わたしは、大学時代、東京のとある大学に通っていました。
 
母校の図書館は、蔵書数やサービスなどのすべての面において、実にこじんまりとしていました。
 
在学中に、新しい図書館が某有名建築家によって設計されたことにより、
旧図書館に比べれば比べ物にならないくらい充実した図書館になりました。
でも、他大学の図書館と比較すると……でした。
 
不満はいっぱいありましたが、
わたしにとっては、かけがえのない場所でした。
 
特に、図書館スタッフの存在は、
図書館に関する数えきれないほどの不満を吹き飛ばすぐらい
大きかったです。
 
わたしの母校の大学図書館は、
前述した通り、規模が大きくないので、他大学図書館と比較すると、図書館スタッフも多くありません。
他大学の友人にはなすと、「よく運営できているよね」と言われるほど。
もちろん、図書館では、図書館スタッフだけではなく、大学の事務職員や委託スタッフもいますが、圧倒的に人員は少なかったです。
 
それでも、どうして運営が成り立っていたのかというと、ママさんアルバイトの存在です。
 
10人くらいがシフト制を組んでいた感じです。
 
ママさんアルバイトのみなさまは、
主に貸し出しサービスや書架の整理などを担当され、
いつも図書館に来館する学生や先生を
優しい姿勢で出迎えていました。
 
わたしは、
毎日のように研究室と図書館を行き来していたため、
ママさんアルバイトのみなさまとは顔なじみになっていました。
 
司書がすぐ近くにいないときが多かったので紹介状を預けたり、
書庫に入るのがめんどくさいのでとってきてもらったり、
データベースの手続きをしてもらったり、
多くの場面でお世話になりました。
 
わたしの母校は、総合大学ではなく、専門に特化しているため、
ママさんアルバイトのみなさまには理解できない領域もあったようで、
上手く対応できなかったときは、「明日には解決しておきますので」と言い、
ちゃんと翌日には対応できるようになっていました。対応してくださったときのノートには、何ページにも渡り、びっしりメモが書かれていました。こんなに調べてくれたんだと涙することも何度かありました。
 
一般的な大学図書館だと、司書がする仕事も、
わたしの母校では、ママさんアルバイトが担っていたと思います。
 
いつも笑顔で、
包み込むように優しくて、
図書館に関する知識は劣るかもしれないけど、吸収力は誰にも負けないくらいあって、
結束力とチーム力があって、
なにげないメッセージが嬉しくて、
そんなママさんアルバイトのみなさまが大好きでした。
 
先生怒られたり、
研究が上手くいかなかったり、
海外や日本各地に調査をしに行かないといけなかったりするときに、
図書館に行くと、ママさんアルバイトのみなさまが温かく迎えてくださる。
それがなによりもホッとさせてくれました。
 
ママさんアルバイトのみなさまがいなかったら、
あんなにも図書館を利用していなかったし、
調べる楽しさ、図書館という場の大切さに気づかなかったかもそれません。
 
いつか恩返しができるようにがんばろう。